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# リフトアップ |
+ リフトアップとは? |
+ リフトアップの目的とその効果 |
+ リフトアップのノウハウ |
# リフトアップとは? |
リフトアップとは足を上げる動作をいいます。ぱっと見どうでもよさそうなことのように見えますが、 |
実はとても重要な投球動作のひとつです。というより、ある意味このリフトアップが最も投球に左右するといっても |
過言ではありません。コレの出来次第で今後のパワー放出が左右されます。 |
# リフトアップの目的とその効果 |
なんのためにこのリフトアップをするのか、というと、エネルギーを稼ぐためというのが主な目的です。 |
足を上げることにより踏み出す足は位置エネルギーを得て、それを勢いをつけながら踏み出し、 |
ステップすることで体全体の並進・回旋エネルギー確保につなげます。
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これは中学で習うと思うのですが、力学的エネルギー保存の法則というのがあります。 |
難しい話は嫌いなので簡単に言うと、足を高く上げて得た位置エネルギーは、そのエネルギー量を |
維持(保存)したまま別の運動エネルギーに変換できるという仕組みです。
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つまり、リフトアップは足を高く上げるほど、稼ぐエネルギーは大きくなるのです。 |
だから足をあまり上げないクイックはエネルギー獲得の面では不利なのです。
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しかし、実際論ではその高く足を上げるということはそのハイパフォーマンスさゆえに |
体のバランスが崩れ、力を発揮しきれない状態に陥ってしまう事が多く見られます。 |
足を高く上げることは重心も高くなります。物は重心が高いほど安定しません。 |
体が安定していないと、エネルギー変換はうまく行うことができません。
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それはつまり次への並進への移行がスムーズでなくなります。つまりパワー伝達の効率が悪くなります。 |
さらに投球動作のリズムまでもを崩し、制球も抑えきれなくなり、投球のすべてに悪影響を及ぼします。 |
ですので、リフトアップはメリットとデメリットを理解し、バランスを崩さないようにすることが重要です。 |
# リフトアップのノウハウ |
バランスが重要なリフトアップですが、だからといってバランスをとるために |
ただ単に軸足でまっすぐ垂直に立っていていればいいというものではありません。 |
次のステップに移りやすいように下半身を先行させ、軽いステイバック体勢であることが |
スムーズで確実に並進に移ることができます。一塁側から見れば軽いくの字のような体勢であるのです。(図1) |
ステイバック・・・頭を反投球方向へ傾ける動作・体勢 |
これは、次の動作であるステップで、上半身が先行して突っ込むことを防ぐための考えであり、 |
あらかじめリフトアップの段階から下半身を先行させておくのがここでの狙いです。 |
この状態でリフトアップを終えると、上半身は突っ込まず、下半身リードの理想的なステップ準備体勢になります。 |
このとき、体重を軸足の内側に乗せるつもりで行うとより地面への粘り強さが増すとともに、 |
エッジングへ移行しやすく、ステップの速度が向上します。 |
図1 軽いくの字体勢のリフトアップ |
今後の更新予定
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・・・リフトアップでの左右の傾きはどうあるべきか
・・・リフトアップ時における両腕の使い方
・・・リフトアップから並進へのタイミング
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